クシロ薬局

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消化管の運動:エドガー・ケイシー療法

ヒマシ油の波動を考えるのにどうしても消化管の収縮、波動を抜きに考えることはできません。そのため少し説明します。

運動のパターン.

消化管の消化および吸収機能は消化管の平滑筋の運動パターンによって非常に異なる.

重要な運動パターン

口側から肛門側への輸送は進行性の蠕動propulsive peristalsisによってもたらされる.

これは消化管に沿って波となって進む輪走筋の収縮で,一般に弛緩波が先行する.

食物と消化液の混和はごくわずかしか伝播しない非進行性蠕動non-propulsive peristalsisと分節運動によって行われる.

分節運動segmentationは隣接する輪走筋が同時に収縮し,それが場所を代えて起こることによってもたらされる.

非進行性煽動の収縮頻度は,小腸の上部で高く,下部に向かうにつれて減少するため,非進行性煽動によっても小腸の内容物は肛門側へ向かってゆっくりと移送される.

消化管のうち,別の役割を持つ隣り合った部分は,持続的に収縮tonic contractionし断続的に弛緩する特殊な領域(括約筋)によって隔てられている.

たとえば,食道と胃の間に存在する下部食道括約筋や回腸と盲腸の問に存在する回盲弁がそれにあたる.

これらの括約筋の収縮により逆流のない方向性を持った輸送が確実に行われる.

 

蠕動の調節.

消化管の平滑筋細胞の静止膜電位はslow wave(緩徐電位)と呼ばれる自発性の脱分極のリズムを示す特徴がある.

slow waveは平滑筋の収縮や弛緩を起こすことはない.

slow waveの脱分極相に活動電位が短期間重なって発生したときにのみカルシウムイオンが細胞内に流入し,その結果として平滑筋が収縮する.

平滑筋の収縮の強さは,活動電位の頻度に依存する.

各平滑筋の収縮はslow waveの発生と相関がある.

slow waveの基本的なリズムは消化管の場所によって異なる.

胃では1分間に3回であり,十二指腸では1分間に12回であり,回腸では1分間に8回である.

 

消化間期伝播性運動群interdigestive myoelectric motor complex.

消化間期に胃や小腸内に食物がほとんどなくなると,消化管に特有の一連の収縮が起こる.

一定期間の非活動相(第?相,約1時間)に続いて,間欠的な収縮相(第?相,約30分間)がみられ,その後,明確な収縮相が現れる(第?相,約15分間).

第?相では多くの複合した活動電位が起こり,10-12/分の頻度の強い煽動運動がみられる.

これを消化間期伝播性運動群と呼ぶ.

この収縮は胃の幽門洞あるいは十二指腸に始まり,次々と全小腸を下行して空腸に伝播する.上部小腸では6-8cm/分,下部小腸では約2cm/分の速さで進む.新しいサイクルが一時間半ごとに始まる.

伝播性運動群の収縮は食物の残澄や細菌の塊や異物などを送り出すので,胃や小腸の"掃除人"と呼ばれている.

病的に大量の細菌が小腸に存在する患者に,伝播性運動群の収縮不全が見いだされる場合がある.(これを改善する働きがヒマシ油パック)

伝播性運動群は平滑筋細胞と壁内神経叢(筋層間神経叢と粘膜下神経叢)

によって内因性に起こるが,さらに自律神経やホルモンの影響も受ける.

特に,モチリンというペプチドの影響が大きい.

モチリンの分泌される部位は主に小腸上部の粘膜である.(ヒマシ油パックは胆嚢部下を温めることからもこの動きをよくすることが予想される)

伝播性運動群の第血相でモチリンの血中濃度が上昇する.またモチリンを静脈内に注射すると,伝播性運動群の収縮が起こる.