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現代のネイティブアメリカン(インデアン)のシャーマンが執り行うスエットロッジの手当て
魂の魔界をひらくサイエンス 聖なる量子力学9つの旅 徳間書店フレッド・アラン・ウルフ/小沢元彦訳よりスエットロッジの手当てがうまく書かれているので参照
当日の夕方、サンタ・フェの南にあるセレモニーの広場についたとき、これからそこに何がおこるのか、我々には知る由もなかった。
セレモニーは4時30分に始まる予定になっていた。
午後の太陽は低い位置に差し掛かっていたが、外はまだ暖かかった。晴れ渡った空に雲がいくつか山の方から吹き寄せられてきたかと思うと、みるみるうちに空一面を覆い尽くした。
ジェティスと一緒にスウェット・ロッジの方に行ってみたが、2人のアシスタントが火をおこしているだけで、ジェイミーはまだ来ていなかった。
スウェット・ロッジは、直径4メートル半、高さーメートル強の、お椀を伏せたような形をしていた。骨組みには、葉や枝を取り払った、長さ3メートル、直径3センチ前後の細い柳の木を使っていた。これを20本用意して、円周に沿って等間隔に掘られた穴に立ててゆき、中心に向かってしならせて、上で束ねるのだ。骨組みの上から、古い毛布、薄いマットレス、開いた寝袋などを手当たり次第にかぶせれば、スウェット・ロッジのでき上がりである。
わたしは、入口として一ヶ所だけ開けてある隙間から、ロッジの中を覗き込んだ。真ん中に穴が一つ掘ってあり、それを取り囲むように白いシートがしきつめてあった。
幾重にも重ねられた布は、光を通さず、気密性も良さそうだった。全員が中におさまったら、入口も塞いでしまうのだろう。ここで焚き火などしたら、すぐに窒息してしまいそうだった。
ひとりで心配している内にるうちに時刻は4時30分になり、ジェイミーがやって来た。彼女は、テリーという名のフィリッピン人女性をつれて来てきていた。
参加者は後七人来るはずだったが5時15分になっても現れなかったので、4人だけでセレモニ−を開始した。
「円形のスエット・ロッジは母なる大地の子宮を象徴しています。私達人間は大地という大家族の一員なのです。他のどんな生き物と比べても、取りたてて偉大さあ跪いて中に入りましょう、謙虚な気持ちになるのです。歌と祈りと浄化からなる4つの試練が終わり、母なる大地の子宮から再び生まれでた時、私達は全く新しい存在の仕方を始めるでしょう。」
彼女の言葉に続いて、我々は上着を脱いでロッジのなかに入った。私は海水パンツ一枚になって東側に座った。ジュディスは水着の上にTシャツを着て北側に座り、テリ−は水着の上にタオル巻き付けたかっこうで南側に座った。最後にゆったりした白い綿シャツを着たジエィミ−が入ってきて西側に座った。外には火の見張りをするアシスタントが一人残った。
セレモニ−は聖なるパイプを回しのみすることから始まった。煙りはとても甘い味がした。
パイプがまわされているあいだ、ジェイミ−は7つの方向ー東、南、西、北、上、下そして中ーにある力に対して、祈りの歌を唱えていた。
入り口は未だ開いていたので、外で燃え盛っているたき火が見えた。あの火が中に運び込まれたら、窒息死してしまうに決まっている。先ほどの心配が胸に甦ってきた。その不安が解消されたのは、ジェイミーが一「石を七つ持ってきて」と、外のアシスタントに呼びかけたときだった。そういうことだったのか!
穴の中で焚き火をするのではなく、外の焚き火の中で熱した石を置くのだ。これなら、窒息はしない。
灼熱した石が運び込まれると、入口は外から完全にふさがれた。
ロッジの中は、ほとんど真っ暗になった。穴の中の石が、ぼんやりと光っていた。焼けた石が光るのを見るのは、初めてだった。温度はどのぐらいになっているのだろう?長く考える必要はなかった。すぐに体中から汗が噴き出してきた。ジェイミーは、焼けた石の上にローズマリー・オイルをたらし、その香りがロッジの中に充満した。ふたたび祈りが始まった。
ジェイミーが唱える祈りの言葉を、われわれ3人が繰り返す。
彼女は次に、石に水をふりかけた。ロッジの中はたちまち蒸気でいっぱいになり、暑さが一層増した。蒸気の向こうから、ジェイミーが言った。
「わたしは今、あなた力一人一人のメディスン・ネーム一(霊名)一を受け取りました」メディスン・ネームとは、その人の霊を表現する名前のことである。25年前のヴィジョン・クエストでジェイミ−に与えられたメディスンーネームは、ミッドナイト・ソング一(真夜中の歌)といった。この名前は、夜の力と祈りの歌の神秘的な力とを象徴しているという。
テリーは、ハミングバード・ウーマン(ハチドリの女)という名をもらった。そして、その名と一一つになり、その聖霊が自分の仲間であるか確かめるようにいわれた。
つまりメディスンネームが自分の本質を正しく表現しているか確かめるように求めたわけだが、テリ−は英語があまり良く判らなかったようで、答えることができなかった。--次にジェイミーは私にクエスティング・イ−グル(探究するワシ)という名をくれた。この名前は自分にぴったりするような気がした。私は常に、手の届く限り最高の真実を見い出さそうと努めてきたつもりだし、目で見ることのできない英知にも興味があった。私は自分の本質をズバリ言い当てたこの名前が、心から気にいった。
ジュデイスは、ライジング.ムーン・ウーマン一(月の出の女)一と呼ばれた。
・彼女もまた・女性らしさや夢を象徴するようなその名が自分のものであることを感じた。
全員が名前を受け取ったところで、最初の試練は終わった。
席を離れることは許されなかったが、入り口が開かれ、待ちかねていた新鮮な空気がロッジの中にどっと入ってきた。ジエイミ−は外に声をかけて、石をあと3個、穴の中に運び入れさせた。
再び入り口は閉ざされ第二段階の試練が始まった。ロッジの中は、先ほどにもまして暑くなったようだった。全員が滝のような汗をかいていた。ジェイミ−は一人ひとりに、我々の住所である地球のための祈りを捧げるようにといった。
テリ−が小さな声で祈りの言葉を呟いた後、私の番がきた。
私はこれまでに学んだことを多くの人に伝えられるように、そして、今、自分を悩ませている痛みや悩みが癒されるようにと祈った。
おかしなことだが、私は、自分の祈りを聞いて、びっくりしてしまった。祈りを口にする瞬間まで、私達はそんな悩みや願いを一度も自覚したことがなかったことだ。
祈りの言葉は、どこか別のところから心の中にとびこんで来たような気がした。暗闇の中ではあるが、なぜかジェイミーがわたしを注視しているような気配がした。
ジュディスが祈りを終えると、ジェイミーがわたしに向かって言った。
「たった今、他の7人が来なかった理由が分かりました。それは、あなたが癒しを必要としていたせいだったのです。セレモニーが終わるまで、あなたは横になっていて下さい」ジェイミーの目には、何か見えているのだろうか?身を横たえながら自分のまわりを見渡してみたが、ほの暗いロッジの空間があるだけだった。ジエイミーが言った。
「あなたの胸に、何かがつかえているのが分かりますか?」胸につかえている?そんな感じはなかったが、一応、胸に意識を集中させてみた。すると、悲しみが波のように湧き上がってきた。それは、胸が痛くなるような、圧倒的な悲嘆だった。
ジェイミーは、それ以上、わたしにかまうことなく祈りを続けた。ほどなく、第2段階の試練が終わった。ふたたびドアが開かれ、新鮮な空気が招じ入れられた。わたしは、休憩のあいだだけ起き上がっていることを許されたが、悲しい気持ちは、相変わらず続いていた。さらに4個か5個、新しい石を運び入れられて、入口は閉じられた。
第3段階の試練の始まりだ。わたしはもと通り横になった。ジェイミーがわたしに言った。「片手を胸の上、心臓の近くに置いて下さい。そうです。自分の指で、そのあたりを探ってごらんなさい。心に穴が開いているのが、分かりますか?」心の穴、だって?わたしは自分の胸をなでまわしたが、どこに穴が開いているのか、分からなかった。
何かの比喩なのだろうか?私はもそもそと胸を触り続けた。
やっぱり、穴など開いていない。ジェイミ−がテリ−の前を這って移動してきて、私のかたわらに来た。そして心臓のあたりの肋骨を指でちょんとおした。
「ほら、ここです!」
その信じられないほどの激痛が走った。それと同時に、一つの思いがほとばしった。ジェイミ−がすかさず言った。「今、何を思い出しましたか?一」
「…マイケル」
答えながら、わたしはすすり泣いでいた。マイケルは酔っ払い運転の車にはねられ、25才の若さで死んだわたしの息子だ。ジェイミ−は私の肝臓の上あたりに手をのせて言った。「マイケルの死に対する貴方の怒りが、ここに滞よっているのが感じられます。怒りを言葉にして吐き出してしまいなさい。」
マイケルが死んだことをなぜジェイミ−は知っているのだろう?私がためらっていると、彼女が代わりに叫んだ。
「なんてことだ!どうしておまえは、私を残して死でしまったんだ?」
わたしは何度もこの言葉をくり返した。声を限りに叫んでいると、心の奥底に滞っていた怒りや悲しみが、わずかに動きだしたような感じがした。そのとき、ジェイミ−が言った。
「マイケルは今ここにいます。」
ついさっき感じた深い悲しみや激痛、今、自分が流している涙にもかかわらず、彼女の言葉がにわかには信じられなかった。ジェイミ−は言葉を続けた。
「あなたの心に、ためらいと疑念が生じました。けれども、彼を信じて下さい。彼はあなたに話しかけています。自分は大丈夫だし、あなたの傍からいなくなったわけでもないのだから、悲しまないでほしい。自分はチャネリングによってあなたに情報を伝達し、あなたの人生を導き、あなたの著書を通じて、世の人々に知識を分け与える手助けをしている。あなたは、もっと人生を楽しまなければならないと言っています」
自然と、口元がほころんだ。たしかに、マイケルが言いそうなことだ。楽しみこそは、マイケルが短い人生の中で、何よりも追求していたものだった。それでも、ジェイミーが、当たり障りのないようなことをでっちあげて言っている可能性は、大いにあった。
ジェイミーが言った。
「マイケルはあなたに、モペット(エンジンつきの自転車)を思い出して、と言っています」驚きのあまり、声も出なかった。たしかに、子供のころ、マイケルはモペットが大好きだった。当時は、妻のエレインとの仲もうまくいっていたし、子供たちもわたしになついていた。
ラ・ホヤの街中でモペットを乗り回しているわれわれの姿は、他人から見れば、ありきたりな家族にすぎなかっただろう。けれども、あのころが、わたしが彼らと過ごしたいちばん幸せな時期だった。多分、マイケルにとっても。
ジェイミ−は、どうしてこれを知ったのだろうか?本当に、マイケルが教えたのだろうか?
私のショックに追い討ちをかけるようにジェイミ−が言った。「マイケルは貴方に『三つのオレンジ』を思いだすように、と言っています。」と言った。
プロコフィエフの『三つのオレンジヘの恋』は、わたしの大好きな曲だった:…・。それからジェイミ−は、わたしのために癒しの祈りを捧げてくれた。
彼女はその場に3人の女性とわたしが居合わせためぐり合わせに感謝し、わたしに注がれるべき女性的な癒しのエネルギーに感謝した。こうして、第3段階の試練は終わり、新鮮な空気が通された。
セレモニーの第4段階は、リラックスした雰囲気の中で執り行われた。全員で聖なる歌を歌い、われわれの心を癒してくれた偉大なる神秘に感謝の祈りを捧げた。
ロッジから出たとき、太陽は沈みかけていて、さきほどまで低く垂れこめていた雲は、あらかた消えてなくなっていた。パステルピンクから紫までの、ありとあらゆる色彩を帯びて広がるニュー・メキシコの夕空は、一見の価値がある。太古の魔法を思わせる美しい空を陶然として眺めていると、人類が地球上に現れるはるか以前から存在していた原初の意識に溶け込んでしまったような気がしてくる。いつの日かわれわれに死が訪れ、母なる大地の子宮にふたたび帰ってゆくときにも、こうやって浄化され、癒されるのかもしれない。ニュー・メキシコのピンクの空は、いつしか映画の中のジャングルの赤い空に溶け込んでいた。ネクシーの心は子供時代にタイム・スリップし、母親の死をふたたび体験していた。ネクシーと同じように、無意識の中に閉じ込められていたマイケルの死に対する苦痛を癒すためには、わたしはもう一度彼の死に直面しなければならなかった。
どうでしょう異次元の世界に迷いこんだような変な感覚を持ちます。
この様な癒しは世界各地で行われています。
そこに関与するのはヒ−ラ−(シャーマン)です。
この人達が作者によって見事に仮設としてできている。
それは
1.シヤ−マンはこの世界をバイブレ−ション(振動)からなりたつものとして理解している。
2.シャーマンは神話やビジョンを介して世界を見ている。
3.シャーマンは、意識の変容状態で現実を知覚する。
4.シャーマンは、現実に関して患者が抱いている固定観念を揺るがせるために、あらゆる手段に訴える。
5.シャーマンは、あらゆる事象は宇宙の中で結ばれていると理解しており、何に物理的な意味を持たせるかを自由に選びとる。
6.シャーマンは、パラレルワールドに入る。
7.シャ−マンは、高位の力の存在を意識しながら仕事をする。
8.シャーマンは、愛や性的エネルギーを癒しに利用する。
9.シャーマンは死の世界を訪れることで、この世界を知覚する能力を変化させる。
こう思ってみると前の行為のなぞが判ってくる。