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水療法のすばらしさ…人間精神の至高の願望を達成する手段、治療の手段
新約聖書のなかにも病気の人々が、神殿にある池(羊池)が風もないのに揺らぐときにその池に最初に飛び込むと病気は治癒する。それを期待したたずむ人々のなかに、イエスが中風のおとこを治した記述がある。
老いと死を克服しようという欲望に駆られて、人間は常に「若がえりの泉」を探し求めてきたルルドの奇跡は、神に祝福された水による治療だし、聖書の中にも水にまつわる逸話が無数に出てくる。
キリスト教の洗礼は水を用いて赤ちやんを地上に迎え入れる。死者も水によって霊界参入する準備をする。
−−ほとんどの宗教が浄化、聖別などの目的のために水を用いるようだ。ローマの大衆浴場から日本の共同浴場、や滝行、ヒンズー教のガンジス川への入水にいたるまで、水は文化の中に重要で象徴的な位置を占めている。
水は生命を意味する。水なしに生命は存続しえない。
人間は何も食べずとも五週間は生きることができるが、水なしには一週間ともたない。だから原始のころから住居、農園、町、工場はみな、水の近くに建てられた。
また水は飲むためだけのものではない。
洗浄、悦楽、そして何よりも治療の手段として何千年もの昔からなくてはならないものであった。
「Q7,水治療法はどれほど頻繁に行うとよいのでしょうか?
A7.全体の容態次第です。だるかったり、身体が重く感したり、眠けが取れなかったり、一般に怠惰で、どことなく鈍い痛みがあるようなら、水治療は身体に活力を与えてくれます。」(二五七−二五四)エドガー・ケイシー
脊椎破裂(脊椎の不完全融合)によって麻痺状態に陥った一四歳の少年の手当て。
レイリー博士談
生まれたとき、両足が後向きに曲がっていたので、脚を引きずり出すのに、腱を切らなけれぱならなかった。
キーウェストを含む湾の水は優しく、暖かく、治療の力があるそこに少年を水にいれたら
「ハロルドはあの少年を抱き上げて、文字通り生命の海の中へと運び入れたのです」
少年に生きる意志を与えてくれました。
『誰にだって限界もあるし、ハンディキャップだって持っている。確かに君はプロの体操選手にはなれないだろう。でも君は、医者こだって弁護士にだって、裁判官にも、上院議員にも、何にだってなれる』。『君は大学にだって行くようになるよ』
ハロルドは少年にそう言ってきかせました。
「ハロルド先生は少年に海の中で、泳ぎと体操を教えました。最初は水の中で上半身を発達させ、次に外でそれを行ったのです。また少年の付添い人に、マッサージとマニピュレーションの方法を教えてくれました」,少年は素晴らしい回復をみた。
麻痺患者の多くがそうであるように、彼もまた自分の排泄機能をコントロールすることができなかったのだ。
身障者たちの士気がくじけるのは、まさにこの点。
鼠蹊部と下腹部に氷のうをあてがい、不随意筋をコントロールする自律神経系にショックを与えよう、と思いつき彼の親切な付き添い人こ、一日二四時間少年のかたわらにいるように頼んだ。
膀胱や腸が不随意な活動を始めたら、直ちに氷のうを少年の鼠屡の下と下腹部に押し当てるように指示を与えた。ベッドの横に氷水を張った洗面器を用意し何カ月も訓練をした。
腰から下はまだ麻痺してはいたが、筋肉は自律神経系から信号を受けると正常な人間と同様収縮するようになった。ディビットは大学まで通えるようになったのである。
彼は帯紐と杖のつかいかたを覚え、自転車を運転し動き回り、ついにはほとんど普通の生活を送れるようにまでなった。それ以来私は、この氷嚢によによる方法を何人もの対麻痺患者に用いて効果を上げた。
この療法にを行うときに必要とされるのは、身障者に付き添う強い意志をもった家族の献身だけである。
レイリー博士は背骨を切断したベトナムの復員兵や自動車事故で麻痺状態になった若い男性にこの方法を用い成果をあげた。
デーヴィッドを海水に浸したとき、医学の父とされるヒボクラテスを模倣し。
彼は治療の目的のために、水を広範囲に使った。
「水は沸騰させた後に飲むように」と勧告したことは記録に残っている。
ケイシーの水治療法
エドガー・ケイシーは水治療法の熱心な信奉者であり、水治療法をときに応じて他の治療法と組み合わせて勧めてきた。実際、二年間にわたって治療を受けていた670名ほどの人々を調査した結果、ケイシーはその中で109回にもわたって、水治療法を何らかの形態で勧めていたことがわかった。これは彼が処方した治療法のうちで三番目に多かった指示である。
「Q7:水治療法はどのくらい頻繁に行うとよいでしょうか?
A7:身体全体の調子にも由ります。だるかったり、やたら眠かったりして、どうも調子が悪いなと感じたら水治療を行ってください。消化管が日々活動しているからと「いっても、消化管の洗浄はやはり必要なのです。身体がだるいときには、水治療が有効です。
体調が怠惰に感じられるのは、消化管や結腸から毒素が吸収されたり、胆のうや腎臓の働きが不活発になっているとき、脳脊髄や交感神経の不調に血液の循環が滞っているときなのです。水治療法とマッサージは治療の手段であると同時に予防の手段でもあります。組織を洗浄することによって、体内の諾力は正常に機能し、毒素やうっ血、充血などを排除これらの状態は身体全体に影響を及します。」(257-254)
また別の人に入浴法とマッサージ(635-9)
結腸洗浄や食事療法に水療法と運動法(4003-1)の説明
リーディング2602-2の中で、ケイシーはさらに説明を続けている。
泡風呂、サウナ、足湯、蒸しぶろ、(様々な香料と一緒)、トンガラシ湯、シャリ塩湯、重炭酸ソーダ泡風呂、蒸気風呂、スポンジ風呂、日光浴、「コスコッチ注水」、トルコ風呂、炭酸ソーダ風呂等々を受けるように勧告した。
蒸し風呂または蒸気風呂、それに結腸の洗腸は非常に頻繁に処方され、しばしぱ毒素を排除し、組織を洗浄するためにヒマシ油やマッサージと組み合わせて行われた。
油の用途と結腸の洗腸の方法
浴槽の使い方に関してもケイシーは非常に大胆だった。シャリ塩や芳香が水に添加された。レイリー研究所が盛んになり始めたころ、彼はよく私たちの「泡風呂」を単独、もしくは香料、松の油、針のように打つ強いシャワー、スコッチの注入などと組み合わせて使用することを勧めた。ちなみにこの「泡風呂」は女性の好む石鹸の入浴剤とは関係がない。私たちのは一種の器其で、空気の泡を水の中に押入れ、優しいマヅサージの刺激を作りだしたものである。渦流浴にも似た働きがあり、神経の弛緩と循環系統の刺激のために用いられる。しかし、この本は本来、家庭でできる範囲での健康維持法を扱うのが目的なので、ここでは家庭のお風呂場でできるものを取り上げていく。
まず、最も一般的な水の利用法について考えてみよう。つまり飲料としての水である。毒血症を病む患者(現代においてはおそらくみんながそうだろうが)に対して、ケイシーは次のように言っている。
「いつもたくさんの水を飲みなさい。水の産地がどこであろうと、できることなら、飲む前に沸騰させ、冷やしなさい。氷を水の中ではなく、周囲に用いなさい。」(515-1)
「水をたくさんお飲みなさい。紅茶やコーヒーのような刺激物は加えないこと……。身体の外的、内的組織のためにたくさんの水を貯えていなさい。それによって、正常な抵抗力が育つのです。」(583-4)
「一般に私は、一日に6〜8杯の水を飲むことを勧めている。病気によってはもちろん、示す場合もあるし、より多くの水を飲む必要がある場合もある。できるだけ天然水や蒸留水を飲むようにすること。購入するプランドがラベル通りのもので水道の生水に炭酸を入れたものでないか確認すること。氷も同様に無菌の水から造る。薬草茶を通して水分を摂取するのもよい。」
次の例はケイシーが同化作用と排泄作用の滞りを原因とみなしたケースである。
興味深いのは、ここでケイシーが消化と同化作用を助ける上での水の重要性を分析していることである。
「この人物は旅行を絶えずしているせいか、環境や状況をコントロールできない。それが食生活に影響を及ぼす。何よりもまず、食物をろくに噛まずに飲み込んだりしないように自分を訓練すること。咀ばに時間をかけて吸収を良くすること。このことを守り、また酸性とアルカリ性のバランスに注意するなら、どんな状況にあっても消化作用は良好に行われるだろう。食前、食後に、常にたくさんの水を飲むといい。なぜなら、食物が胃の中に入ると、胃はそれ自身が完成した薬箱のようなもので、消化に必要な成分を全て自分で分泌する。そして胃の中の食物が純粋溶液の作用を受けると、その反応は更に正常に近づくのである。だから毎朝起きたらすぐにコップ半分か2/3くらいのお湯-熱すぎも温過ぎももしない程度-を飲むとよい。組織内毒素を解消してくれる。この人物には特にこの方法は効果的だろう。一回につき一つまみほどの塩を加えてもよい。」(311-4)
これは頭部が外に触れるので大変いいのだ。水治療において絶対的に重要な要素は、温度が激変することrよって生じる反応である。例えは華氏40〜120度(摂氏四・五〜四九度)の水を使うことができるのだから、この広範囲な水の変化で、さまざまな治療的効果が考えられる。それに加え入浴の時間も調節できる。水圧もまた治療にとっては有効な効果のひとつなのである(スコッチ注水、渦流浴、泡風呂、酸素、二酸化酸素を用いた風呂はこれにあたる)。この種の風呂を家庭で用いることは難しい。なぜならこれらは近代的器具を使うからである。家庭で最も効果的で実用的、しかも出費のかからない方法は、神経を弛緩させるための温かい湯、痛みを緩和させるための熱い湯、それに刺激のために冷たい水に短時間入浴することなどである。それらをより効果的にするには、エプソム塩(シャリ塩)や硫黄、種々の薬草などを加える。熱気もしくは蒸気なら毛穴が広がり、発汗作用が活発になり排泄作用も刺激を受ける。この二つの風呂に松の油やベンゾイン、ユーカリなどの揮発剤を加えれば、その成分が気体化されたときに効果を高める。水を最も効果的に治療に用いるためには、温度に絶えず気を配ることである。
浴槽で必要とされる温度は普通15〜43℃である。私達の温度感覚では100%たしかと言い難いので、必ず温度計を使うように。普通に入浴するときは、室内の温度を20〜25℃に調節する。風呂場で運動を行うような場合には少し下げて、18℃位がよいであろう。
神経を弛緩させるためには38℃のお湯に10〜30分つかる。
エプソム塩シャリ塩入浴
皮膚のための入浴療法…痒みを止めてくれる
(一般的な皮膚炎、かぶれ、身体に広く出る発疹などに)
水湿布
温湿布は伝統的に過労やその原因による筋肉の痛みを和らげるために使われてきた。
また冷湿布は血管を収縮させるため、頭部の充血や頭痛を和らげ、熱、不眠症、消化不良を取り除くために使われてきた。
多くの自然療法医が、重い病気に対して湿布の高い効果について告げている。
ポリオの後遺症に革命的な療法を行った、シスター・ケニーのことを覚えていらっしやる方もいるだろう。
彼女の治療法の大部分は、熱い蒸気による温湿布であった。
温湿布で筋肉の痙撃を柔らげたあと、マッサージを行うというものであった。