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?(ペルー週刊誌 OIGA1993年8月30日号)
ウンカリア属アカネ科に分類されるこの植物はインカ時代ら民衆に親しまれ関節炎やリウマチの治療に使われてきた薬草です。
このウンカリアという木は全世界に自生しているが、ペルーにはトメントサとギアネシスの2種類があり、ともにウーニヤ・デ・ガトという名で知られている。
その標本はラモン・フェレイラとエマ・セラテ・デ・フェレイラによって収集され、サンマルコス大学の自然史博物館に保管されている。また、クスコの薬草研究センターにもローザ・ウルナによって収集されたものが保存されている。
体系的な調査研究は1950年にブレルがペルーの中央森林地帯で標本を集めた時から開始され、1974年にクラウス・ケプリシガーが抗腫瘍性の物質を公表、1975年オ.カー・シュレーがポズソという村に住む先住民から重要な情報を入手。
それがその後の生物化学や薬学上の研究に有力な手がかりとなる。
サンマルコス大学の薬学・生化学部の教授ソレモンテネグロ・デ・マック女史がペルーでのパイオニアであり、1975年にローマでウンカリア・トメントサの研究をマリ・ペトロやモナチェとフェラッチらとともに実施した。
この初期的研究は1976年からオーストリー、ドイツ、イタリ'やペルーの調査団が実施した植物化学や薬学上の研究の基礎なった。
その調査団のリーダー達はミュンヘンのワグナー、ナポリのリタ・アキノ、インスブルックのケップとマルチネック、リマのカトリク大学のオルガ・ロック、ニノスカ・ガヨ、リレメン・アルバレス、そして、サンマルコス大学薬学部のホアミエル・ペレス、アリルミ・ゴリチ、ホセ・ローパス、ヴロ・ボニーリャたちであるが、彼らの調査に大変有能な協力者として長年ジャングルの各地に住み着き、ウンカリアの造詣の深い植物学者ホセ・シュンケを忘れてはならない。
ウンカア・トメントサに含まれる化学物質の数は驚くほど多く、現在までに判明しているだけで、四角形や五角形の形をしたオキシンドール・アルカロイドが6種類、キノビック酸グルコシド7種類、トリテルペン・ポリハイドロキジルが3種類、そして、タンニンが最後に加わる。
関節炎やリウマチの治療に良く使われる方法は樹皮を煎じて飲むという方法である。
樹皮は固く、粉末にしにくい。巷ではかんなくずの状態で売っていたり、微粉末にして薬のようにカプセル状に仕上げて販売されている。
1989年に開かれた「植物療法の医学的利用」のシンポジウムでエドガルド・レバグリアッチ病院の外科医フェリペ・ミレスメルガレージョが「進行がんへの植物療法」と題してウンカリア・トメントサや他の薬草を臨床実験した興味ある研究発表を行った。
対象は頸部、乳、肺、膵臓、卵巣、前立腺、甲状腺、白血病で、経口と直腸からの投入で実験した。
その結果、痛みの減少ないし兆候の消滅、腫瘍の縮小、病位転移の減少、延命などが認められ、効果ありとし、病気そのものの完治にいたらなくとも、化学療法やエックス線療法の効果を高め、副作用を軽減する役割を果たしていると結論づけた。
サンマルコス大学の薬学・生化学部の修士生であるミリァム・ペラルタ・タンボおよびエルナン・サンブラノがネズミに腫瘍をつくらせ、ウンカリアのグリコシドのエキスを投与して抗炎症性効果を実験、同時に実施した合成薬品によるテストよりいい結果が出た。
ウンカリア・トメントサはいろいろな研究を通じ、以下のような機能を人体において発揮することが判明している。
前述の特性により、更年期を迎え、体に変調を来す時期に関節炎、リウマチ、筋肉衰退などその年齢になるとでてくる典型的な症状の治療にウンカリア・トメントサは役にたつ。
ドイツはデュッセルドルフの薬剤師マイケル・キッピングは、同市の免疫研究所のヒルガースの協力を得て、これまでの研究成果や事例を整理している。昨年、キッピングはペルーに来てたくさんのん情報を集め、デュッセルドルフヘ帰っていった。そして、ルガースと共同で臨床試験の結果を評価し、より適切な応用イドブックを作成中である。研究者の当面の課題は、判明している有効物質の一つひとつ薬学上かつ治療上の機能を特定することである。また、これでの経験で確認されている限り、通常の飲み方では何の副作もない点から、バクテリア、ウイルスによる感染症や炎症の療にこの伝承薬を医師が勧める位価値あるものだということ周知させることである。
願わくば、WHOでその伝承薬プログラムを通じてウンカリアトメンドサの効能が認知され、薬物類理事会が治療薬として式に受け入れることが望まれる。
(注WHOで1994年5月に薬用植物として認定)
(フェルナンド・モンテシノス・アンプェロ記)
在日ペルー大使館広報室