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基原
キンポウゲ科(Ranunculaceae)のサラシナショウマCimicifuga simplex Wormskjord又はその他同属植物の根茎
主要成分トリテルペノイド:cimigenol, dahurinol, acerinol,cimicifugoside, cimifugeninなどステロイド:β-sitosterol, stigmasterolなどその他:cimifugin, norvisnagin, visanagin, isoferulic acid,ferulic acidなど
薬理作用
●鎮痛作用:エーテルならびにブタノール可溶分画は、マウス圧刺激法及び、マウス酢酸writhing法で抑制作用が認められた。
●鎮静・鎮痙作用:メタノール抽出分画は、経口投与によりマウスの自発運動を抑制し、催眠薬による睡眠を延長させ、抗痙攣作用を示した。また同分画は、モルモット、ラットの各種摘出臓器のisopreterenol, serotonin,noradrenalinなどによる筋収縮を抑制した。成分のうち、visamminol及びvisanaginは、モルモット摘出空腸に対し鎮痙作用を示した。またcimifuginには中枢抑制作用が認められている。
●解熱作用:メタノール抽出分画は、正常ラットの体温を下降させ、腸チフス・パラチフス混合ワクチンによる発熱に対して解熱作用が認められた。またブタノール可溶画分は、経口投与でラットの正常直腸体温も下げた。
●肛門部潰瘍抑制作用:ブタノール及びエーテルの可溶画分は、経口投与により、ラットの肛門部酢酸潰瘍を抑制した。
●抗炎症作用:ブタノール、エーテルなどの可溶画分は、経口投与によりラットのカラゲニン浮腫を抑制した。抗炎症作用成分として、イソフェルラ酸が確認された。また水煎液は、LPS刺激ラットの好中球走化因子に対して用量依存的に産生及び活性を抑制した。
●肝障害改善作用:メタノールエキスは、マウスのCCl4肝障害を抑制し、血清GOT, GPT値を低下させた。またその活性成分としてcycloartane系トリテルペノイドが見つかった。また、cimigenol xylosideは、マウス実験的肝障害の予防作用を示した。
●免疫抑制作用:cimicifugosideは、ヒトリンパ球の幼若化反応や、マウスリンパ腫L-5178Y細胞などへのチミジンなどスクレオシド取り込みを阻害する作用が認められている。
●インターフェロン誘起作用:熱水抽出エキスは、インターフェロン誘起作用を示した。
●降圧作用:北升麻のメタノールエキスは、ラット冠血管の弛緩作用が認められた。
古典
●原文:寒熱風腫諸毒、喉痛、口瘡、悪臭を主り、癰腫、えん豆瘡を療す。(古方薬議)
●訳:寒、熱、風(外邪)によるさまざまなできもの、のどの痛み、口内炎、口臭を治し、癰、痘瘡など皮膚の化膿性疾患を治す。
中医学
●性味:甘・辛、微寒
●薬能:発表透疹・清熱解毒・升挙陽気
関連処方
乙字湯、升麻葛根湯、辛夷清肺湯、補中益気湯、立効散