食用キノコだけでも100種類を超すといわれるキノコ王国の日本にあって、姪マツタケは今、最も注目されているニューフェイスのキノコです。
このキノコの原産地は、ブラジル東南部のサンパウロのピエダーテ郊外であり、この地方の住民は昔から食用にしていました。
(著者・岩田亥之助博士、三重県津市末広町1−9)を知り、それ以来2人の間には文通が始まり、古本さんは岩田博士からキノコ栽培に関する学術的指導を受けるようになりました。
この古本さんから「日本にはない珍しいキノコです」と言って、岩田博士のもとへキノコの種苗が送られてきたのです。これが姫マツタケの日本上陸で、1965年の夏のことでした。
これはハラタケ属の一種であることは判明しましたが、学名は不明。博士は、ハラタケ属の世界的な分類学者であるベルギーのハイネマン博士に本郷次雄博士(元滋賀大学教育学部教授)を通じ、岩田菌学研究所(1936年、岩田亥之助博士により設立)で育成したキノコを送り、鑑定を依頼した結果、学名不明のキノコは「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」という学名のキノコであることが判明したのです。
このブラジル生まれのキノコが世界で初めて人工栽培され、大量生産が可能となり、本格的な研究体制になるには、多年の歳月を要しました。
1987年に収穫したキノコを初めて市場に出すことになり、名前が必要となりました。
たまたま近所に住む少女が遊びに来ていて、このキノコを見て「まあ、可愛い。お姫様みたい」と言ったのです。
こうして姫マツタケが誕生しました。
岩田博士は分類学的な和名を「ガワリハラタケ」とし、実用的には「ヒメマツタケ」という名前を採用すると決め、日本歯学会誌(1982、23巻、544〜545頁)に投稿され、その後この妥当性が日本歯学会でも認められ、1987年に「原色日本新菌類図鑑(1)」(元日本菌類学会会長・今関大値、理学博士・本郷次雄編著/保育社)に学名Hアガリクス・ブラゼイ・ムリル、和名ヒメマッタケ、別名カワリハラタケとして収載され、正式和名としてヒメ(姫)マツタケの名前が確立されました。
「アガリクス」とは「ハラタケ属」のキノコの総称で数百種類もあり、この仲間にはマッシュルームも含まれ「アガリクス革」という固有名のキノコはありません。
1980年に開催された「日本癌学会総会」で、ヒメマツタケの抗腫瘍活性について三重大学医学部・キノコ研究グループが発表し、脚光を浴びました。
日本薬理学会・日本癌学会をはじめとする各学会や学術雑誌の発表(64報、報告)はヒメマツタケ(岩田101株)でなされたものであり、「アガリクス」、「アガリクス革」の有効性に関する科学的根拠に裏付けられたデータは蓼々(りょうりょう)たる現況です。
今後、その有効性を科学的に検証し、正しい情報を社会に提示することが企業、研究者のモラルとして強く求められています。
岩出菌株子「菌は/国立がんセンター研究所の池川哲郎博士、東京大学薬学部の柴田承二博士らによって、キノコの抗腫瘍作用が日本癌学会誌「GANN」に1968年に発表されて以来、さまざまなキノコの抗腫瘍作用が報告されるようになりました。
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