本質:生薬、整腸薬、止冩薬
下痢(温め、濃く)、便秘(冷ましたもの、うすく)、整腸、高血圧予防、糖尿病に効果(渋り腹、冷え性、婦人の血の道…浴剤)
かぶれ、口内炎、へんとう炎…冷ました液の外用
腫れ脚気、膀胱炎、睾丸炎、子宮内膜炎、帯下、強壮薬として連用
来歴:日本で古くから止冩薬として民間療法に用いられてきた。
下痢にすぐ効くから「現の証拠」の名がつく。
原植物:Geranium thunbergii Sieb.et Zucc. ゲンノショウコ(大井:日本植物誌)
北海道、本州、四国、九州の平地に自生。多年生草本で、茎はながさ30〜60cm、地面にふしまたは多少直立し、分岐、多くは逆行する斜開毛を付ける。花期7〜10月。
産地:徳島、鳥取、埼玉、長崎、長野などの各県(栽培及び野生品)で産出する。
需要は年間約180トン程度。また韓国、中国より輸入されるが性状の項に適合しないものもあるので注意を要する。
成分:タンニン(葉約20%、全草約5%)が有効成分と見做され、その主成分としてgeraniinが単離された、そのたquercetin,kaempferitrinなどを含む。
ゲンノショウコ(葉)中タンニン含有量葉6〜8月が最大、12〜2月最小、6月にかけて徐々に増加する。
薬理:温水浸出エキスを兎に胃内投与したとき、糞便の硬化と糞便量の減少という便秘症状が現れるが、皮下投与の時は起こらない。煎液、水浸エキスを腹窓形成ウサギに胃内投与したとき、濃度のいかんを問わず十二指腸、小腸のぜんどうを抑制するが、盲腸では希釈液または、少量は逆ぜんどうを促進して止冩的に作用するのにたいし、濃厚液また多量は冩下的に作用する。熱水抽出エキス多量をマウスに経口投与した場合、下痢便の排泄が認められた。エキス中にモルモット摘出回腸を収縮コリンと、アセチルコリンなど、弛緩する没食子酸、プロトカテキュ酸など、自発運動を抑制するケルセチン、ケンフェロールなどの含有が報告されている。 適用:整腸薬として、主に止冩を目的として煎用する。
一日最大10g 粉末の最大分量3g
整腸(便通を整える)腹部膨満感、軟便、便秘に、大人1日量10gを水約600mlで煎じ、食前また食間に3分服する。
参考文献:漢方薬と民間薬、西山英雄、薬草カラー図鑑1、伊沢一男、日本薬局方11改正解説書、食べて治す医学大事典
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