ビタノイリンカプセル25 1,000カプセル

医薬品

ビタノイリンカプセル25 1,000カプセル

作成又は改訂年月

**2005年 5月改訂(第5版、薬事法改正に伴う改訂)
*2003年 5月改訂

日本標準商品分類番号

873179

日本標準商品分類番号等

再評価結果公表年月(最新)
1985年7月

承認等

販売名
ビタノイリンカプセル25
販売名コード
3179107M1040
承認・許可番号
承認番号
21300AMZ00623
商標名
VITANEURIN CAPSULES 25
薬価基準収載年月
2001年9月
販売開始年月
1968年2月
貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
外箱に表示の使用期限内に使用すること。
(使用期限内であっても、開封後はなるべく速やかに使用すること。)
組成
1カプセル中の有効成分
フルスルチアミン(TTFD)として 25 mg(塩酸フルスルチアミン 27.285 mg)
リン酸ピリドキサール 15 mg
ヒドロキソコバラミンとして 125 μg(酢酸ヒドロキソコバラミン 130.5 μg)
リボフラビン(ビタミンB2) 2.5 mg
*添加物
トウモロコシデンプン、カルメロースカルシウム、結晶セルロース、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、酢酸フタル酸セルロース、ヒマシ油、乳糖、ゼラチン、ラウリル硫酸ナトリウム
性状
色調・剤形
頭部、胴部とも無色透明の硬カプセル剤である。
なお、カプセルに充填した内容は、赤紫色、だいだい色、黄色及び白色の混合顆粒である。
識別コード
329
形状
号数
3号
長径(mm)
15.2
短径(mm)
5.8

効能又は効果

  1. 本剤に含まれるビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦等)
  2. 下記疾患のうち、本剤に含まれるビタミン類の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合

    • 神経痛
    • 筋肉痛・関節痛
    • 末梢神経炎・末梢神経麻痺

    効果がないのに、月余にわたって漫然と使用すべきでない。

用法及び用量
通常成人1日1〜4カプセルを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

相互作用
併用注意(併用に注意すること)
レボドパ
ビタミンB6がレボドパの作用を減弱することがある。
末梢でのレボドパの脱炭酸化が促進し、レボドパの中枢への移行が減少することが考えられている。
副作用
副作用等発現状況の概要
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度については文献等を参考に集計した。(再審査対象外)
過敏症(注)
0.1〜5%未満
発疹、そう痒感
消化器
0.1〜5%未満
悪心、嘔吐、食欲不振、胃痛、胃部不快感、腹部膨満感、口渇、下痢
その他
0.1〜5%未満
不眠、頻尿
副作用等発現状況概要の注意
注)このような場合には投与を中止すること。
臨床検査結果に及ぼす影響
尿を黄変させ、臨床検査値に影響を与えることがある(ビタミンB2による)。
適用上の注意
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

臨床成績

「いわゆる神経痛」を対象にビタノイリン50及び対照薬としてフルスルチアミン50mgカプセル、2.5mg錠をそれぞれ1日2カプセル(錠)、2週間投与し痛みに対する効果を二重盲検比較対照試験により検討した試験において、ビタノイリン50投与群が痛みの4症状(自発痛、放散痛、運動痛、圧痛)の合計改善度で、対照群に比しすぐれることが認められている。1)

薬効薬理

1. フルスルチアミン
ビタミンB1は神経細胞の形態保持上重要であり2)、また、神経興奮伝導3)や神経細胞のエネルギー産生4)に関与している。
フルスルチアミンは、ビタミンB1に比べて消化管からの吸収がよく、高い血中5)・臓器内B1濃度6)、長い体内貯留性、多量の結合型B1の生成7)等の特性を示し、生理学的・生化学的にビタミンB1のmetabolic poolをみたしてビタミンB1の欠乏又は代謝障害が関与する神経機能障害を改善する。試験的には、神経・筋に対して、神経細胞の増殖促進8)、神経再生促進(ウサギ)9〜10)、骨格筋活動電位の増加(ラット)11)等の作用が認められている。
2. リン酸ピリドキサール
ビタミンB6は神経細胞、神経線維の形態保持上重要であり、ビタミンB6欠乏により末梢神経系ではスフィンゴリピド合成障害等によると考えられる軸索、髄鞘の変性・崩壊がみられる。2)
リン酸ピリドキサールは、ピリドキシンに比べて種々の特性を有する補酵素型ビタミンB612) で、ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与する末梢神経炎に用いられる。
3. ヒドロキソコバラミン
ビタミンB12は神経細胞特に、核、Nissl物質、原線維の完全な保持に必須のビタミンで、ビタミンB12は欠乏により中枢・末梢神経において神経細胞の萎縮・変性、髄鞘の膨脹を伴う神経線維の腫脹、ついで軸索の破壊、髄鞘の崩壊が起こり神経症状を発症させる。2)
ヒドロキソコバラミンは、ビタミンB12であるシアノコバラミンに比べ体内貯留性、持続性13) 、補酵素型B12への転換14) 等で、よりすぐれた生物学的特性を示し、ビタミンB12の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される神経・筋疾患に用いられている。
試験的には、神経線維の成長促進、glia細胞の増殖促進(in vitro)、神経の再生促進(ウサギ)等が報告されている。15)
〈フルスルチアミン、リン酸ピリドキサール、ヒドロキソコバラミンの協同作用〉
神経細胞の増殖及び神経機能と密接な関連をもつ膜の構成成分であるリン脂質の合成促進(in vitro)8) 、神経の外科的損傷時の再生促進(ウサギ)16) 、アロキサン糖尿病の試験的神経炎における神経伝導速度の低下と神経線維の形態学的変化の正常化(ラット)17) 等において、フルスルチアミン、リン酸ピリドキサール、ヒドロキソコバラミンの併用が、各単独投与よりもすぐれていることが示されている。

有効成分に関する理化学的知見

1. フルスルチアミン
一般名
フルスルチアミン
〔fursultiamine(WHO recommended INN)〕
化学名
Thiamine tetrahydrofurfuryl disulfide monohydrochloride
(略号 TTFD・HCl)
分子式
1726・HCl
分子量
435.00
融点
160〜161℃(分解)
性状
塩酸フルスルチアミンは白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがあり、味は苦い。水、メタノール又はエタノール(95)に溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
2. リン酸ピリドキサール
一般名
リン酸ピリドキサール
(pyridoxal 5-phosphate)
分子式
10NOP・H
分子量
265.16
性状
リン酸ピリドキサールは微黄白色〜淡黄色の結晶性の粉末で、においはない。水に溶けにくく、エタノール、アセトン、クロロホルム又はエーテルにほとんど溶けない。希塩酸、希硝酸又は水酸化ナトリウム試液に溶ける。光によって変化する。
3. 酢酸ヒドロキソコバラミン
一般名
酢酸ヒドロキソコバラミン
(hydroxocobalamin acetate)〔JAN〕
分子式
6289CoN1315P・C
分子量
1406.41
性状
酢酸ヒドロキソコバラミンは暗赤色の結晶又は粉末で、においはない。水に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。吸湿性である。

包装

  • 100カプセル(10カプセル×10)
  • 1,000カプセル(10カプセル×100)

主要文献及び文献請求先

主要文献
1)
阿部達夫他:臨牀と研究,57:963,1980.
2)
陳 震東:実験治療,(414),7,1966.
3)
糸川嘉則:ビタミン,49:415,1975.
4)
Muralt,A.:Ann.New York Acad.Sci.,98:499,1962.
5)
柴田長夫他:Alinamin Symposium,5,1961.
6)
Mitoma,C.:Amer.Soc.Pharmacol.Exptl.Therap.,5:698,1973.
7)
阿部達夫:日本臨牀,20:1957,1962.
8)
成実重彦他:ビタミン,49:308,1975.
9)
中澤恒幸他:アリナミン基礎文献集,(3),117,1966.
10)
桐田良人:臨牀と研究,43:1889,1966.
11)
中原正雄他:新薬と臨牀,15:1297,1966.
12)
山田弘三:現代内科学大系,代謝異常(III),273,1966.
13)
Heinrich,H.C.et al.:Klin.Wschr.,39:689,1961.
14)
Yagiri,Y.:J.Vitaminol.,13:228,1967.
15)
中澤恒幸他:ビタミン,34:576,1966.
16)
中澤恒幸:実験治療,(414),10,1966.
17)
福田尚久他:ビタミン,49:308,1975.
文献請求先
武田薬品工業株式会社
医薬開発本部 日本開発センター 医薬情報部
〒540-8645 大阪市中央区道修町四丁目1番1号

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

**製造販売元
武田薬品工業株式会社
〒540-8645 大阪市中央区道修町四丁目1番1号

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