
カルシウムは、私たちが生きていくために欠かせない栄養素です。
それだけに慢性的なカルシウム不足が続くと、様々な病気となって現れてきます。

血管は必要に応じて伸び縮みし、血液の流れる量を調整しています。
動脈硬化は、この血管(動脈)が硬くなって柔軟性を失い、自由に伸び縮みできなくなる病気。
進行すると血管が狭くなり、血液が流れにくくなってしまいます。
勢いよく流れてくる血液が、硬くもろくなった血管の壁に当たっているうちに部分的に血管が破裂したり、血液の流れを食い止めても血管(動脈)の一部が突き出して、風船のように膨らむことがあります。
これが動脈癌です。
調べてみると、硬くなった血管の多くはカルシウムとコレステロールが多く含まれていることがわかりました。
カルシウムがコレステロールを血管の壁に付着させる役目をしているようです。
この悪玉カルシウムは、血液中のカルシウムイオンが不足した結果、骨から溶け出してきたもの。
普段から十分にカルシウムを摂取していれば、余分なカルシウムが骨から溶け出すことはありません。
毎日しっかりカルシウムを摂取することが大切です。

高血圧は成人の約3%にみられ、死亡率の高い心不全や脳卒中など、いろいろな病気の原因になると言われています。
その原因は、遺伝的なものと食塩摂取量が深く関係しているといわれていますが、最近カルシウムに降圧効果があることがわかり、高血圧予防に一役かっています。
カルシウムイオンを摂った場合の降圧効果は徐々に現れ、降圧剤のように急激に血圧を下げることがないので安心だといわれています。
高血圧の予防には塩分を控えるとともに、普段からカルシウムイオンを十分摂取するように心がけましょう。

更年期障害は、女性の生理が停止する閉経を迎える時期に起こる体の変調です。
閉経するとともに、女性ホルモンの分泌が急に少なくなり、全身のホルモンバランスが一度にくずれ、いろいろな体の変調をきたします。
このホルモンの乱れが自律神経の失調につながり、肩こり・腰痛・不眠症・便秘・骨粗鬆症・肥満・むくみ・イライラ・情緒不安定など数え切れないくらい多くのことが起こってきます。
もちろん男性にも更年期障害はありますが、男性ホルモンは年齢とともに徐々に減っていくので、女性ほど急激な変調は見られません。
<骨粗鬆症と女性ホルモン>
骨粗鬆症とは、血液中のカルシウムイオン不足を補おうと、長期にわたって骨を溶かしてしまうため、骨が軽石のようにスカスカの状態になってしまう病気です。
心臓発作や脳溢血などのように、すぐに生命にかかわるものではありません。
そのため軽視されがちですが、骨粗鬆症は体の痛みだけでなく、骨の変形をきたし、衰弱の一途をたどります。
老後の生活を快適に過ごそうと考えている人には大きなダメージを与えることになります。
最近特に更年期の女性の骨粗鬆症が問題になっていますが、実はこの骨粗鬆症は女性ホルモンと大きな関係があります。
女性ホルモン(エストロゲン)は、副甲状腺ホルモン(カルシウムを骨から引き出す)に対抗して、カルシウムが骨から出て行き過ぎるのを防ぐほか、カルシウムの骨への蓄積を促進したり、尿として体外へ出ていくのを減らす働きがあるのです。
したがって閉経すると、女性ホルモンの分泌が急に低下するわけですから、骨から必要以上にカルシウムを溶かしてしまうのです。
女性が男性より骨粗鬆症になりやすいのはそのためです。

糖尿病はインスリンというホルモンが不足するために、糖類をはじめとするいろいろな栄養素をエネルギーに変えることができなくなる病気です。
インスリン自体を作ることができなくなったり、太りすぎてインスリンの必要量が増えたのに分泌が間に合わなかったり、インスリンの働きを邪魔するものが体の中にある場合など、その原因は様々です。
糖尿病の人の尿を調べてみると、カルシウムイオンが多量に発見されることから、糖尿病の人の体からはカルシウムがどんどん少なくなっていくといわれています。
不足しているインスリンが有効的に使われるように、細胞から引き出す手伝いをしているのがカルシウムイオンなのです。
糖尿病の予防や改善のためには、不足しがちなカルシウムをしっかり補給することが大切です。

『肝腎(かなめ)』と言われるように、肝臓は大切な臓器です。
その3分の2を切除してもまた元にもどるという非常に強い再生能力を持っています。
しかし限度を超えた時、突然変調をきたします。
初期には発見しにくく、なかなかやっかいな臓器でもあります。
肝臓の細胞が変調をきたす時、最初に起こるのは細胞の外にあるカルシウムイオンが細胞の中に入り込む現象です。
細胞の内外のカルシウム濃度差は一定に保たれていますので、あまりたくさんのカルシウムイオンが細胞の中に入り込むと細胞は死んでしまいます。
肝臓の機能が低下する肝臓病には、免疫が必ず絡んでいます。
十分にカルシウムイオンを摂取していれば予防も可能かも知れません。
一部写真と実物が異なる場合がございますのであらかじめご了承ください。